仕事に就く事

最近、めっきり仕事場が忙しくあります。

それもそのはず、教育系（つまり習い事）の現場であるわが社では

この、春の時期が一番忙しい！今忙しくなくて、いつさって言うくらい。

だのに、今年はあまり募集の結果が芳しくないようで･･･

まだまだ本格的に忙しいという訳ではないみたいです。



それでも、3台の電話はフルになりっぱなしだし、FAXは届きっぱなしだし。

今日は私が出勤前に、出られない電話が2回もあったらしいです。

これは、かなり異常。

やっぱり

ナンバーディスプレイつけましょうよ、課長･･･



この職場で3年半働いてきた事が、今わたしの自信の素みたいになっている。

それは、3年半前には信じられなかった事で、自分でもビックリ。

それでも、こうして就職活動をしていると、ふと思うのです。

果たして自分がアルバイトで頑張ってきた事は、本当に凄い事だろうかと。

わたしは、企業に自分をアピールする機会には、必ずといっていい程

アルバイトの事を書いた。

それは、わたしには何かちょっとした自信のようなものが珍しくあったからで

つまり、周りが通常経験しうるアルバイトとはちょっと違うぞという自覚があり

それ故、わたしは、他の学生には負けません、と主張してこられたのだ。



でも。自宅でしこしこエントリシートを書いている時には気がつかなかったけれど。

そんな経験した事のある学生なんて、ごまんも居るのではないか。

わたしのこれっぽちの経験など、取るに足らないものなのではないか。

千人以上集まったとある企業の試験会場にて、突然不安になった。



多分、就職する事に正しい(普遍的な)考え方なんてないのかもしれないけど

一応世の中で言われてるのは、自分がした経験について、必ず落としどころをつけて

何を学んだかをはっきりとさせ、それを今後どう生かせるかを企業にアピれ。

という事に集約されるのでは無いかと思う。

それがきちんと出来れば、もしアピった結果として落とされたとしても、

あなたと企業の「相性」が合わなかっただけで、あなたが悪いという事ではないと。

そういう解釈の仕方が、今流行なのだ。



これを学生の立場から加工すると

「企業の求める人材に自分を合わせて、強力なエピソードでもってアピる」

という学生なりの戦略が生まれるのだろう。

この戦略は、失敗しても

「求める人材に自分を近づけられなかった」

として処理される。



これって健全だろうか。

そもそも、全ての経験に落としどころをつけられたりするだろうか。

落としどころを意識した経験ていうのは、どんな物だろう。



多くの学生が、落としどころをつけた、完璧なシナリオの経験談を企業にプレゼンする。

本当にそれを見て

「この子はいいね」

等と言う評価がされるのだろうか。



わたしは人事担当者でもないし、マニュアル熟読の熱心なリクルーターでもない。

だから、答えは出せないけど。



なんか、やだ。

選べる立場じゃないし、わたしには何もないけれど。

一番小さな、社会の底辺に棲んでる生き物として、それはやだ。



もう嘘みたいな美談や努力の経験を書くのはやめようと思った。

わたしは、社会に出たい。

何故か。ちゃんと自立したいから。自立してない事で周りに迷惑をかけたくないから。

そのために、出来る事なら自分が働きたいと思った企業で働きたい。

これが、本当のことなんだから。